<孫との楽しい時間>
孫の夏休みも半分ほど過ぎ、宿題もほぼ終わったある日、「せっかくだから習字でも書
こうか」と誘いました。
私も昔は『習字』をやっていましたし、娘も小中学生の頃、習字教室へ通っていたの
で、こうして三世代そろって筆を持つのはなんだか不思議で、ちょっと誇らしい気持ち
になります。
孫はまだ習い始めたばかり。最初は名前も苦手そうでしたが、何度も練習するうちに筆
の運びが安定し、形も整ってきました。
この日の課題は「ぼきん」と「せんきょ」。
集中して書く姿は、小さな背中ながらも堂々として見えます。
最後は3枚の清書を仕上げ、私と娘と孫、そしてAIまで参加して「一番いい作品」を選
びました。笑い声と墨の香りが漂う夏の午後――久しぶりに筆を持った私は、自分の子
どもと一緒に書いた日を思い出しながら、世代を超えて受け継がれていく時間の尊さを
感じました。